「DNSコンテンツサーバ」と「DNSキャッシュサーバ」の違いは?
そもそも論で「DNS」ってなんだろう
このような疑問を解決します。
本記事ではまずDNSの基礎知識を理解した上で「DNSコンテンツサーバ」と「DNSキャッシュサーバ」の2つの役割の違いを紹介します。
DNSの仕組みを理解しよう
DNSサーバの役割は「IPアドレスとドメイン名の紐づけを管理する仕組み」のことです。
IPアドレスとドメイン名ついて説明します。
IPアドレスとは – 用語集
IPアドレスはネットワーク通信の際に利用されます。
簡単な例だと「192.168.0.1」などのように「xxx.xxx.xxx.xxx」形式で定義されています。
この数字は「0.0.0.0」~「255.255.255.255」の範囲で決められます。
※プライベートアドレス用の領域も含みます。
そんな中IPv6という新しいIPアドレスが注目されています。
何せ総数が「約43億個の4乗=約340澗個」あるからです。
これらのIPアドレスは事実状無限と言われています。
ドメイン名 – 用語集
IPアドレスと全く同じことと定義されがちです。
インターネットを使用する時に見るURLの前半部分を指します。
ドメインは組織名やサービス名を表現することが多いお為、非常に重要な名前です。
「https://www.○○○.co.jp」形式で定義されているURLをよく目にするかと思います。
本サイトを例にすると「https://hachikumablog.net」がありますが、ちょうど「hachikumablog.net」部分を言います。
ちなみに「www」は省略されることも多いです。
この「www」部分はホスト名と呼ばれます。
ドメインは重複登録することができない為、世界でひとつのみということになります。
DNSサーバとは
ホスト名やドメイン名の情報をIPアドレスに変換するサーバです。
逆ももちろん行います。
IPアドレスだけだと人間が扱う上で認識しずらい部分が多いです。
1つだけだとまだ把握することは可能かもしれませんが、数字の羅列になるとますますわかりません。
そこでDNSという機能が必要になります。
繰り返しますが、人間が判別しやすいドメイン名(URLのこと)に、IPアドレスを変換してくれることです。
実際はコンピュータ機器はすべてIPアドレスを認識して動作します。
その為、変換を行うことで人間にもコンピュータにも認識しやすい方法で動作させていることになります。
「DNSコンテンツサーバ」と「DNSキャッシュサーバ」の違い
DNSには「DNSコンテンツサーバ」や「DNSキャッシュサーバ」という言葉にもあるように、「サーバ機能」を持ちます。
DNSサーバはこの2種類のサーバが連携することによりDNSサービスが機能するということになります。
コンテンツサーバについて
ドメインの原本情報を管理するDNSサーバになります。
コンテンツ情報(データのこと)を自分自身が管理できるようにドメイン名やホスト名を保持しています。
問い合わせのあるキャッシュサーバに情報を伝達できるようにするためです。
キャッシュサーバについて
クライアントに代わり、ドメインの原本情報を持つコンテンツサーバに問い合わせを行うDNSサーバです。
問合せた結果(③)を、複製して一時的に記憶(キャッシュ)することができる為、キャッシュサーバと呼ばれています。
ドメイン名とIPアドレスの対応の問い合わせを行い、その結果をキャッシュ(一時的に保管)する。
コンテンツサーバと違い、自社の管理するドメイン名を持たないことが特徴です。
コンテンツ情報は持っていません。
場合によっては一時的に過去の内容をキャッシュとして保持している場合があります。
その時はコンテンツサーバ(上位サーバ)に問い合わせる機能を持っています。
ドメイン名やホスト名を知っている場合は良いですが、キャッシュが消えない、消されない場合は前の問い合わせ内容を覚えている為、その場合は返答を返すことができます。
まとめ
「DNSコンテンツサーバ」と「DNSキャッシュサーバ」の違いはわかりましたでしょうか。
コンテンツ情報を持っているかいないか、が大きな違いになります。
役割も違う為、混同しないように気を付けましょう。
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